氷雪の殺人  
最北端の利尻島で起きた殺人事件。事件の向うに蠢く謀略、防衛汚職を追う名探偵・浅見光彦の眼前に巨大な“国”の姿が立ち現れてくる

文芸春秋HC(本のカバーから引用)

氷雪の殺人

MLへの投稿から

うなうなです。

しょうさんwrote:
つまり、被害者の身内の立場で読むと到底納得できないし、巨悪に対する追求> が仕切れトンボというか、うやむやにしてしまうのは内田先生がそれほど信念を> 持って書いていないのではないか?なんて邪推もしてるんですよ。(笑)

それはあると思うんですよね〜。確かに。

USUIさんwrote:
でも、読んでいるうちに、逮捕されるより、何となくあたたかく(?)感じるようになったんです。うまく言い表すことができないのですが。そしたら、ま、こういう解決もありかな、と思えるようになってきて。

これも全くの同感です。

平太くんwrote:
何でしょう?でも、それぞれ何かを感じ取ったと思います。それにしても、現実の防衛庁の問題は酷いものですね。
うなうなさんwrote:

うん、自分なりに何がもやもやしているのか考えたんですけどね。

今回のテーマって、ちょっと重かったじゃないですか。命題も大きかったし。そういう意味で、あくまでも小説でフィクションなのですから、「アル・カポネ」も引き合いに出したことだし、別件逮捕でもいいから、国家が国家を裁く・・・的な結末でもよかったのじゃないかな?って思ったんです。読み手もすっきりするというか・・・。

私は内田作品の結末が、犯人に自ら道を選ばせるというものでもなんら不満はないし、むしろUSUIさんのように「そういうのもアリ」と思っているんですね。でも今回の作品は、この終わり方をしてほしくなかった気が・・・。

富沢未亡人だって、お金をもらったから解決ってわけではないでしょう?
藤本さんの遺族も納得行かないだろうし。<未解決ということになります
宇津野・小原両遺族にしてみれば、「なんでこんなことに」って嘆くしかないでしょうし。
「知っている人だけが知っている」「国家は傷つかなかった」なんてそういう印象が強かったんです。今回の作品。

う〜ん、感じ方は人それぞれだと思うので、私の考えがどうこうってのはないんですけど、私はそう思った!・・・という感じですか。だって国家権力(の片隅を埋めている人)が民間人を国家のために・・・そんなの、ちょっとねえ。

ただ作品的にはとっても読み応えがあって楽しかったです。黄金の石橋がちょっとライトだったので、その点では満足です。

は〜、言いたいこと書いちゃった(汗)

1999.11.20記