| 「ミステリー」ってなんだろう?という率直、単純な動機をバネに、ここしばらく考え、この拙文を書いているわけです。なんだ、人の著作を単に紹介しているだけではないか?自分の考えはどうなんだ?と、そろそろ言われそうなので、そのことに触れなければなりませんね。 そのことは、その1で既に書いているのですが、自分にとっておもしろい本がおもしろてのであって、どのジャンルのどの傾向の作品が好きだということを、いままで意識したことはありません。
それは、20代にあってはSFでした。もっと極端にいうと、なんでもよかったのです。本屋に行ってたまたま目に付いた本を読む。そして、それがおもしろければしばらく飽きるまで読み続けるというのが、私の読書パターンなんです。
おそらく、なにを読んでもおもしろいというか、情熱をもって読み続けるならば、この世におもしろくない本というのは、存在しないのではないか。そう言い切っても言い過ぎではないと思います。
しかし、反面本屋で、あの膨大な中から1冊の本を選ぶということも至難ですね。
そうこうして、なんとかお気に入りの作家をみつけたときの喜びといったら、これは至福のときです。しばらく、なにを読もうかと考えることはないのです。
ただ、私が好んで読んでいる本が、ミステリーでも探偵小説でも冒険小説でもなんでもいいのですが、そのおもしろさを第三者から指摘されるのは、我慢がならないのであります。
なんとなれば、私がおもしろいと思っているからです。これは、理屈ではないのです。では、なぜ、こんなことに精力を傾注しているかというと、折々に触れ書いてていますが、「本格ミステリー」「本格推理小説」「探偵小説」...。「ミステリーではなくミステリ」だとか「新本格」なんていう言葉を聞くにつれ、私の好奇心が、少しくすぐられただけであります。
1998.12.27記 |