睡眠時無呼吸症候群

 

1999.4.24記 

 最近になって、睡眠時無呼吸症候群と診断されました。
 ということで、9日間ほど入院して精密検査を受けた結果、無呼吸が重度のものと診断されて「経鼻的持続陽圧呼吸療法」を在宅で行うこととなりました。これが、頭痛に与える影響については、今後明らかになると思います。

 実は、この確定診断(入院して精密検査)の前に、軟口蓋、口蓋垂形成術をしたのですが、結果的に無呼吸は治りませんでした。(^^;


 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea-HypopneaSyndrome:SAS)

 睡眠時無呼吸症候群とは、文字通り寝ている間に無呼吸になります。
睡眠時無呼吸症候群の定義は「一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこるか、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上の場合。」とされており重度の症例では呼吸困難になり死を招くこともあります。
SASは睡眠中酸素不足になりやすいため、日中の眠気や集中力不足に陥りやすく、重大事故の原因となることもあります。さらに精神不安定などの症状が現れることにも注意しましょう。

 睡眠時無呼吸症候いびきのレーザー手術(Laser Assisted Uvula Palatoplasty 「LAUP」)

 いびきのレーザーによる手術は、1994年、鹿児島大学医学部付属病院で日本ではじめて行われました。同時に、アメリカ、オーストラリア、韓国でも、初めていびきのレーザー治療が行われています。このように、レーザーによる手術が行われるようになったのは、ごく最近のことなのです。
 従来の手術が全身麻酔だったのに対し、レーザー手術では局所麻酔を行います。
 まず、咽頭部の手術中の反射を回避するために、咽頭の表面に麻酔薬を噴霧します。そして、切除する部分には麻酔注射を行い、張りを持たせて水ぶくれ状態にします。このように患部に張りを持たせておいたほうが、精密に切除できるからです。
 切除に用いるのは、半導体レーザーのメス型が一般的です。一部の大学院では、炭酸ガスレーザーを使っているところもあります。
 さて、手術ですが、あらかじめ切除するラインにマークをつけておいてから、レーザーメスでカットしていきます。まず、後口蓋弓を下方から上方にカット、口蓋帆を口蓋垂(のどちんこ)の輪郭に沿うようにして三角状に切除します。この手術をラウプ(LAUP)1型といいます。また、もともと口蓋垂(のどちんこ)の長い人の場合に、さらに進んでのどちんこを半分、あるいは全体的にカットする方法をとります。こちらの手術はラウプ(LAUP)2型といいます。
 このような手術により、口腔と咽頭の間を広くしていびきの改善を図るのです。
カットする部位は、従来のメスを使った手術と同じですが、患者さんにかかる負担の大きさが極端に異なります。レーザーは瞬時にして血管をふさいで止血することができるので、無出血に近い手術ができます。これがレーザーメスの最大のメリットといえます。もちろん、手術中の痛みもなく、少々焦げたような臭いがするだけです。 カットが終わったら、切除部分を吸収糸で縫合し、手術は完了です。以上の手術に要する時間は、わずか10分程度です。
 ところで、出血が無いのに縫合するのは、手術創(傷)を開放せずに少し寄せていくためです。また、術後の痛みの軽減の目的もあります。縫うのは、大体3〜4ヶ所くらいでじゅうぶんです。

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  経鼻的持続陽圧呼吸療法(Nasal CPAP:ネーザルシーパップ)
 代表的な内科的治療法(理学療法)です。重症の睡眠時無呼吸にも有効ですが、いびき症、軽度の睡眠時無呼吸には向きません。生涯この治療を行わなければなりません。
高血圧、心不全、虚血性心疾患、脳血管障害などの合併症がある方は、健康保険でリースが可能です。ただし毎月の通院が必要となります。この治療法を選択した場合、圧設定が必要です。終夜睡眠ポリグラフ検査を含めて2〜3泊の入院となります(5〜6万円:2割負担、個室料金を除く)。

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恐い いびき(イビキ、鼾)! 睡眠時無呼吸症候群の治療現場から