ミステリーML読書感想のページ

吉村達也

宮部 みゆき 東野 圭吾 吉村 達也
京極 夏彦 森 博嗣 島田 荘司
有栖川有栖 野沢  尚 真保裕一
柴田よしき 海外ミステリー そのほか
金閣寺の惨劇 銀閣寺の惨劇 血液型殺人事件
空中庭園殺人事件 逆密室殺人事件 雪と魔術と殺人と
編集長連続殺人 ピタゴラスの時刻表 シンデレラの五重殺
六麓荘の殺人
金閣寺の惨劇 徳間文庫 1997/07 4198907242
  金閣寺の惨劇

金閣寺で、顔を金色に塗った女が死んでいる―思い出の古都を訪れた朝比奈耕作を、衝撃の事件が待ち受けていた。
犯人が仕掛けた黄金のトリック。
その惨劇の裏には『黒い金閣寺』にまつわる過去十一年にわたる家族の怨念劇が秘められていた。
「金」から読むか?「銀」から読むか?二冊読み終えたときに、終めて第二の真相が浮かび上がる『双方向多重構造』ミステリー。

徳間文庫 (本のカバーから引用)

Sunday, December 05, 1999 1:05 AM Naokoさん

さてさて、題名のとおり「金閣寺の惨劇・銀閣寺の惨劇」読み終わりました(再読)。はじめて読んだときは、作者の意図した「2冊読み終わった後のどんでん返し」が判らなかったんですよ。それで、今回は、間髪いれず読みました。

ちょっと(?)ネタバレですが…

読み終わった後は…「うそでしょ??」ってカンジでしたね。今回は仕掛けがわかりましたよ(笑)…2回目なんだから判って当然かもですが。

金閣寺の惨劇から読み始めたのですが、なんか悲しかった。
嫁(母親)と姑(祖母)の争い、父親の身勝手、息子を束縛してしまう母親。両親に反発を覚える息子。でも母親には逆らえない…。
愛人との間にできた娘は家に入れ、その一方で本妻との間にできた娘は養女に出してしまう。
そして、何十年か後に母親を殺害してしまう。しかも、金閣寺で、上半身を金色に塗って。ホントに、家族ってなんなんだろうって思ってしまいました。

朝比奈耕作は、作中で「血のつながりなんて信用しない」と言いきっていましたが、血のつながりが全てだとは思わないけれど、金閣寺の惨劇が起こった原因は、やっぱり家族だったからかな??って思ってしまいます。陳腐なセリフかもしれないけど、愛情と憎しみが表裏一体になって起こった殺人事件だと思います。上手く言えないけれど。

でもでも、最後まで犯人わからなかったんですよ。私。↑に書いた、息子が、一番あやしくて、アリバイが有りすぎて、犯人はこの人なのかな??って思っていたのですが、最後に義理の妹が「私が犯人」と名乗り出て、お互い相手をかばっているようで。義理の妹が言う動機は、「母親からお兄さんを解放してあげたかった」というものでしたが、なんか動機が弱い気がしてたんですよね。だから、きっと犯人は息子の方だと思っていたのに。エピローグで息子は恋人とラブラブでしたから。ホントビックリ!!作者のまず第1の罠に見事に引っかかったというところでしょうか。

長くなったので、銀閣寺の惨劇は後の便で(笑)