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僧正殺人事件   ヴァン・ダイン ニッポン樫鳥の謎 
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僧正殺人事件

マザー・グースの童謡を完璧に再現したコック・ロビンの死体が発見され、ひと月近くにわたってニューヨークを震撼させることとなる悪夢がはじまった。
無邪気と残酷が入り交じる超難解な事件に挑むは、アマチュア探偵ファイロ・ヴァンス。
ミステリー史に「本格長篇」時代を到来させたヴァン・ダインの第一級名作。
 

嶋中書店(本のカバーから引用)

2000年7月6日 件名 : [mystery 8396] 僧正殺人事件

こんにちわ。Naokoです。

〜コック・ロビンを殺したのはだあれ
「わたし」って雀がいった。
「わたしの弓と矢でもって、コック・ロビンを殺したの」〜

マザー・グースの童謡につれて、その歌詞のとおりに連続殺人劇が発生する。無邪気な童謡と不気味な殺人という鬼気迫る取り合わせ。友人マーカム検事とともに事件に介入したヴァンスは、独自の心理分析によって一歩一歩と犯人を断崖に追い詰める。

本の扉に書いてあったけれど・・・これじゃ、思い出せないよね(笑)>兄上♪

というわけで、ココからは、ネタバレ、バレバレ〜♪

第一線から退いた有名な物理学者の自宅にある弓術場で胸に矢を突き刺した死体(コクレーン・ロビン)が発見されることから、この一連の「僧正殺人事件」騒動が始まります。

友人のマーカム検事・ヒース部長刑事と共に現場に乗り込んだファイロ・ヴァンス達を待っていたのは、一癖も二癖もある物理学者や数学者たち。
そして「僧正(ビショップ)」と名乗る犯人からのマザー・グースの童謡を書いた手紙。

その後もさらに殺人事件は起こり、犯人と思われた人物は拳銃自殺する。
しかし、ヴァンスの観察と鋭い考察によって、それも殺人事件だと判明する。
そして、最後の最後に大どんでん返し!!!

最初から、ぐいぐいと引き込まれて行くカンジであっという間に読み終わってしまいました。

最初にヴァンスがマーカムから事件を聞いてすぐにマザー・グースの童謡と関連付けるのは、ちょっと無理があるかな?って思うけれど、それも、作者は考えていて、マーカムとヒースは半信半疑っていうスタンスを取ってる。

そして、ヴァンスの推理(分析かな?)とマーカム達の疑問を必ずぶつけてくれて、議論になるんだけれど、それを読んで行くうちに、読者もヴァンスの推理に無理なく納得していく・・・そんな作風ですね。

全体を通して、マザー・グースの童謡が妖しい雰囲気を出していて、そして「僧正」っていう言葉も意味深。

この作品では「僧正」本来の意味である聖職者は出てこなくて、ただ犯人の悪意にみちた変名なんだけれど、チェスが得意な数学者だとか色々「僧正」に関係する人間が出てくるし、登場人物みんな、何かを隠していたりして、どの人が犯人でもおかしくないそんな風に思わせる変名でした。

「さすが、ヴァン・ダイン!!!小道具の使い方がうまい!!」って思います。

最後の大詰めで、ある家を無理矢理捜査するシーンが出てくるんだけれどそこが、何故か面白かったなぁ〜。

マーカム検事の職業柄の良心って言ったら良いのかな?「捜査令状がないとこの扉を開けることはできない」っていう考えと、いつも冷静なヴァンスが焦っている様子を見て、何も考えずに突進してしまう直情型のヒース部長刑事。


それぞれのキャラクターが、一番描かれている作品でもあったと思うな(笑)

ヴァン・ダインの作品の中で、「グリーン家殺人事件」と並んで、全作品の頂点をなす傑作って言われている「僧正殺人事件」。
たしかに、そう言われる言葉にウソはなかった。納得の1冊でした。


というわけで、以上「僧正殺人事件」に関する報告でした!!
兄上、ちょっとは思い出した??
まだ、無理?( ̄m ̄)ぷ

ではでは、 (o・・o)/~マタネェ