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星座物語(ギリシャ神話)    糸川英夫の細密占星術(糸川英夫著)

おとめ座 (8月24日〜9月22日生まれ) Virgo

夏の真南の夜空を見上げてみましょう。

一等星スピカが、ひときわ青白く輝いています。この星とそれを取り巻く大きな星たちが、あなたの誕生星座「おとめ座」です。

スピカは、日本でも古くから「真珠星」と呼ばれていたほど、不思議な魅力に輝く星です。

遠い昔の人々も、宵のスクリーンに瞬き光るスピカに、清純な乙女の姿を思い描いていたことでしょう。

ギリシャ神話に伝わる「おとめ座」の物語です...。

大神ゼウスの妹デーメテールは「地の母」と呼ばれ、穀物や果物、花々から地上に湧く泉まで、すべてを配していました。女神にはペルセポネーという一人娘がいました。果実のような肌と、美しく輝く金色の髪をもつ、それは愛らしいむすめでした。

ある日ペルセポネーは、妖精ニンフたちと、シシリア島で花を摘んでいました。すると、ゼウスの弟で、地底を支配している冥土の王プルトーが現れました。かねてから、ペルセポネーに思いを寄せていたプルトーは、彼女を地底の宮殿に連れ去ってしまったのです。

母デーメテールは、愛娘がさらわれたことを知ると、絶望のあまり、エンナの谷の洞窟にこもってしまいました。すると、デーメテールのいなくなった地上は、冬枯れの景色に一変してしまいました。

見かねたゼウスは、ペルセポネーが母の元に帰れるよう計りました。冥土の食べ物を一切口にしなければ、地上に戻ることができたのです。

ペルセポネーが戻ると、枯れた大地はみるみる生命を取り戻し、地上は再び緑に覆われました。ところがペルセポネーは、冥土の「ざくろ」の実を4粒ほど口にしてしまっていたのです。

それを知った大神ゼウスは、1年のうち4か月は冥土の王プルトーの元で暮らすよう取り決めました。それ以来、ペルセポネーが冥土に行くころになると、地上に冬枯れの季節が訪れるといいます。