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星座物語(ギリシャ神話)    糸川英夫の細密占星術(糸川英夫著)

おうし座 (4月21日〜5月20日生まれ) Taurus

 真冬に夜空を見上げてみましょう。

 東の地平線の上に二つの大星団、プレアデスとヒアデスが見えます。これが、あなたの誕生星座「おうし座」です。

 二本の角を逆立て、右の目には一等星アルデバランを輝かせた牡牛は、「狩人のオリオン座」をめがけて、激しく闘う姿に見えます。

 はるか昔の人たちは、広大な宇宙のスクリーンに、輝く「おうし座」を見上げては、その勇ましい姿を思い描いていたことでしょう。

 ギリシャ神話に伝わる「おうし座」の物語です......。

 地中海の東側に、フェニキアという海洋国がありました。美しいエウローペは、フェニキアの国王アゲノールの王女でした。

 ある日、王女エウローペが、海辺で野の花をつんでいるときのことです。天上の神ゼウスが、エウローペの清らかな美しい姿を見初めたのです。

 ゼウスには、嫉妬深い妻である女神ヘラがいます。そこで、周りの目をあざむくために、ゼウスは白い牡牛に変身して、エウローペに近づきました。

 そして、花をつむ王女を自分の背にのせて、フェニキアの沖、遠く離れたクレタ島に連れ去ってしまいました。

 ゼウスとエウローペのあいだには、三人の子供ができました。その一人は、やがて、地底界の裁判官となるミノスです。

 ゼウスが変身したときに、体をかりた牡牛が、天上に上がって「おうし座」になったといわれています。

 牡牛の右角のさきに光る星はエナルトといい、「角で突く」という意味を持っています。そして、右の眼で輝いている一等星アルデバランは「あとに続く星」を意味します。これは、占星術で十二星座の二番目が「おうし座」に当たるかせです。

 またヨーロッパという現在の地名は、美しい王女エウローペに由来していると伝えられます。